
- 2025/07/13 (日) 9:30-17:00
- 3,000円
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講演1(医師)
薬剤師が知っておきたい大腸がん薬物療法のポイントこの20年で切除不能進行・再発大腸がんに対する薬物療法は急速に進歩しており、2025年現在、使用できる抗がん薬、レジメンは多岐にわたります。これに伴い、大腸がん患者さんは治療を続けながら、これまでと同じような生活を年単位で続けられる時代になってきました。一方で、薬物療法は複雑化しており、我々医師、薬剤師には、個々の患者さんに対して最適なレジメンを選択した上で、治療の副作用マネジメントを適切に行うことが求められています。本講演では、各種バイオマーカーを参考にして、個々の大腸がん患者さんの薬物療法をどのように組み立てていくのか、また適切な副作用マネジメントについて、臨床試験のデータを示しながら、分かりやすく整理して解説します。
【学習到達目標】
(1)最新の大腸がん薬物療法について理解する。
(2)大腸がん薬物療法で使用する抗がん薬の副作用マネジメントについて理解する。
久保田 祐太郎先生 略歴
久保田 祐太郎(昭和医科大学横浜市北部病院 腫瘍内科 准教授)
<略歴>
2003年 昭和大学病院 内科学講座消化器内科学部門
2009年 国立がん研究センター東病院 消化管内科 研修医
2010年 昭和大学病院 内科学講座消化器内科学部門 助教
2014年 昭和大学病院 内科学講座腫瘍内科学部門 助教
2016年 昭和大学病院 内科学講座腫瘍内科学部門 講師
2021年 University of California San Diego 外科学部門
2023年 昭和大学病院 内科学講座腫瘍内科学部門 講師
2025年 昭和医科大学横浜市北部病院 腫瘍内科 准教授
<認定資格>
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡指導医
<所属学会・委員等>
日本臨床腫瘍学会
日本癌学会
日本内科学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本肝臓学会
ASCO(米国臨床腫瘍学会)
講演2(薬剤師)
がん薬物療法認定薬剤師取得までの道のりと取得後の変化~これから専門資格を目指す先生方へのメッセージがん領域をはじめとし薬物療法専門・認定薬剤師制度が設立され、薬剤師の専門性は向上しつつある。こうした専門・認定薬剤師は様々な算定の要件のひとつとして設定されることも多くなり、自身も目指すこととなった。しかし各団体によって認定申請資格が異なり自身の施設のみでは取得が難しく、外部研修が必要な場合もある。数か月~数年の研修となるため自施設の理解や協力も必要である。資格取得に至る経緯や様々な課題を突破し取得した後、患者に最大限の利益をもたらすことができる認定薬剤師としてその能力を実臨床でどのように活かし貢献しているのかを共有し、今後専門資格取得を目指す先生方の関心をさらに高める機会やきっかけとなれば幸いである。
【学習到達目標】
(1)がん薬物療法認定薬剤師制度について理解を深める。
(2)SOAPの書き方を修得する。
髙木 淳也先生 略歴
髙木 淳也(済生会横浜市南部病院 薬剤部)<略歴>
2017年3月 星薬科大学 卒業
2017年4月 社会福祉法人恩賜財団済生会支部神奈川県済生会横浜市南部病院 薬剤部
2021年1月~3月 公益財団法人がん研究会 有明病院にて研修
(日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師研修事業 第2期)
<認定資格>
日本病院薬剤師会認定 病院薬学認定薬剤師
日本病院薬剤師会認定 がん薬物療法認定薬剤師
一般社団法人日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士
日本アンチドーピング機構認定 公認スポーツファーマシスト
<所属学会・委員等>
日本病院薬剤師会
日本臨床腫瘍薬学会
<主要著書・参考文献>
実践 小児薬用量ガイド 第4版 じほう
症例検討(グループワーク)
大腸がんの患者に対する保険薬局での副作用マネジメントの実践大腸癌の薬物療法は多岐にわたり、様々な抗がん剤が選択される。治療を支えていく上で、副作用マネジメントは重要であり、薬局薬剤師は患者にとって身近な存在であるため、良き相談相手となることが求められる。
本講演では、代表的な抗がん剤の副作用、特に消化器症状(下痢、嘔気等)、手足症候群、皮膚障害を中心に、具体的な対応策を解説する。また、患者のQOL向上に貢献できるよう、患者への丁寧な服薬指導、副作用発現時の適切なアドバイス、医療機関との連携について重点的に説明し、安全な薬物療法に貢献するための薬局薬剤師の役割を議論する。
【学習到達目標】
(1)大腸癌の薬物療法について理解する。
(2)がん薬物療法を支える保険薬局薬剤師の役割について理解する栄養サポートチームの活動、チームでの薬剤師の役割について理解する。
村田 勇人先生 略歴
村田 勇人(クオール株式会社 薬局事業第三本部 課長)<略歴>
2010年 昭和大学薬学部 卒業
2010年 クオール株式会社 入社
クオール薬局恵比寿店配属
2013年 クオール薬局港北店配属
2016年 昭和大学病院実務研修(2016.1~2017.3)
2018年 外来がん治療認定薬剤師 認定
2019年 関東第一薬局事業本部 統括主任
2020 年 がん研有明病院実務研修(2020.4~2021.3)
2024 年 薬局事業第三本部 課長(現在に至る)
<認定資格>
外来がん治療専門薬剤師
<所属学会・委員等>
日本臨床腫瘍薬学会
地域医療連携委員会/免疫チェックポイント阻害薬マネージメント教育プログラム開発ワーキンググループ
<受賞歴>
日本臨床腫瘍薬学会学術大会2015 がん治療における薬薬連携への取り組みについての意識調査 ファーマコカンファレンス城南アンケート調査より ポスター発表(優秀演題賞)
日本臨床腫瘍薬学会学術大会2018 がん薬物療法通院治療患者のQuality Indicator改善に向けた試み-薬剤師による安全性予測の評価法- ポスター発表(最優秀演題賞)
第12 回日本薬局学会学術総会(2018) 保険薬局におけるPBPM導入効果 ポスター発表(優秀演題賞)
単位・備考
4単位(G04 慶應義塾大学薬学部)
3単位(日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師)
3単位(日本医療薬学会 がん専門薬剤師)※申請中
3単位(日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定・専門薬剤師)
単位発行可否は、研修会内で取り上げた症例に関するサマリー(A4 1枚程度を予定)により判断します。
外来がん治療認定薬剤師単位を希望される方は、上記サマリーに加えて成果報告書(200字程度)の提出が必要です。
- [公開講座の種類] 会場開催