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健康食品の有効性と安全性/基礎薬学を活用した医師へのアカデミック・ディテーリングが薬剤師の未来を変える!
  • 2025/06/01 (日) 9:50-12:50
  • 2,600円

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    前半講演
     健康食品の有効性と安全性  ~新たな時代を迎えた健康食品が求める薬剤師の役割~

     

     紅麹を用いた健康食品による死亡例を含む健康被害を受けて、国は数項目にわたる制度改正を行った。健康被害情報提供の義務化、機能性表示食品の信頼性向上のため、システマティックレビューによる有効性評価にはPRISMA2020の義務化及びサプリメント形状の製品にはGMPの義務化等である。これらの制度化は機能性表示食品以外のサプリメントについても検討される予定である。こうした要求の根源にあるのはより科学的なアプローチの具体化であり、健康食品は新たな時代を迎えたと言ってよい。健康食品の開発・製造段階から表示を介する消費者への情報提供に至るまで、薬剤師職能が強く求められている。

     

    【学習到達目標

    (1)健康食品に対する最近の制度改正の概要を理解する。

    (2)健康食品の有効性、安全性、品質の関係と各項目の方法について理解する。

    (3)健康食品の表示と科学的根拠との関係を習得する。

    (4)健康食品の領域における薬剤師職能活用の可能性を知る。

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    池田 秀子先生 略歴

     池田 秀子(日本健康食品規格協会 理事長)

     

    <略歴>

    1974年3月   北里大学薬学部薬学科卒業

         4月    東京田辺製薬㈱ 研究開発部入社

             (胆石溶解剤、肺サーファクタント等の臨床試験担当)

    1999年 9月    ソフィアテック東京田辺㈱入社 常務取締役

             (ハーブサプリメント等の企画・開発)

    2003年 2月    有限会社バイオヘルスリサーチリミテッド設立 2013年より取締役社長

                 (国内外のサプリメント企業に対する関連法規のコンサルタント業)

    2010 - 2014年 文教大学 健康栄養学部 非常勤講師

     

    <認定資格>

    薬剤師

     

    <所属学会・委員等>

    日本薬剤師会

    日本臨床栄養協会(理事長)

    日本食品安全協会(理事)

    日本臨床栄養学会

    日本公衆衛生学会

    日本健康科学学会

    日本栄養改善学会

    生存科学研究所

    日仏美術学会

    歴史学会

    ゲーテ自然科学の集い

     

    <業界活動>

    1992 - 2001年   栄養補助食品の規制緩和要請に在日米国商工会議所及びNNFAジャパン(外資系

              企業主体の業界団体)の委員として参画

    2001年 -          (一社)日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー認定機構の設立に参画  

                            現 同協会 副理事長

    2005年 -           国際サプリメント業界団体連合会(International Alliance of Dietary/Food 

            Supplement Associations:  IADSA)科学者委員会委員

    2005年 -          (一社)日本健康食品規格協会を業界有志と共に設立、GMP認証開始。

            2013年より 理事長

     

    <厚生労働・省科学研究等>

    2006 - 2009年   「健康食品の安全性確保に係る制度等の国際比較研究」協力研究員

    2010 - 2011年   「健康食品の情報提供システムの構築と安全性確保に関する研究」

    2011年 -           「ISO/TC249に資するための伝統医薬関連用語・疾病分類・デバイス・

             安全性確保等の基盤研究」協力研究員

    2017年             「いわゆる健康食品」の安全性の確保に関する制度等の基礎的な国際比較

             調査事業」協力研究員

     

    <主要著書・参考文献

    ・「食品の機能性表示と世界のレギュレーション」

          Bagchi Debasis, 津谷喜一郎、池田秀子、長澤道行、薬事日報社(2015.11)

    ・「学名でひく食薬区分リスト ー健康食品・医薬品に区分される成分ー 」

          佐竹元吉監修、関田節子、大濱宏文、池田秀子著

          一般社団法人医療経済研究・社会福祉協会、薬事日報社(2014)

    ・ 「Health Foods with Health Claims in Japan.」

       Hirobumi Ohama, Hideko Ikeda, Hiroyoshi Moriyama. ("Nutraceutical and Functional

               Regulations in the United States and Around the World."  Ed. by Debasis Bagchi, 

               Elsevier (1st Ed. 2008, 2nd Ed. 2014, 3rd Ed. 2019)

     

    <参考サイト

    機能性表示食品の届出情報検索

    https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/foods_with_function_claims/search

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    後半講演
     基礎薬学を活用した医師へのアカデミック・ディテーリングが薬剤師の未来を変える!

     

     海外では、40年前より薬剤師による医師へのアカデミック・ディテーリング(AD)が実践され、米国、豪州、カナダ、英国などでは、薬剤師は薬物治療に責任を持つ、現在の立ち位置を築いています。ADの定義は「コマーシャルベースではない、基礎と臨床のエビデンスを基に医薬品比較情報を能動的に発信する新たな医薬品情報提供アプローチ」であり、その目的は「医師の処方に影響を与え、個別最適化すること」としています。日本では2017年にアカデミック・ディテーラー養成プログラムが開始され、すでに150名のアカデミック・ディテーラーが誕生しています。そして、ようやく薬剤師による医師への処方前の処方提案が診療報酬で評価される状況となりました。薬剤師が患者に最適な処方を提案するうえで、ADの実践は非常に重要と考えます。

     

    【学習到達目標

    (1)薬剤師が医師にアカデミック・ディテーリングを実践する意義を理解する。 

    (2)基礎薬学を臨床に活用するために医薬品特性の違いを修得する。 

    (3)最適な処方提案を行うClinical Decision Makingの考え方がわかるようになる。

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    小茂田 昌代先生 略歴  小茂田 昌代(日本アカデミック・ディテーリング研究会 代表理事)

     

    <略歴>

    1978年 3月 東京理科大学薬学部卒業後、東京女子医大公衆衛生学教室 助手

    1988年 5月 医療法人社団聖秀会柏光陽病院薬剤科入職(2010年度まで)

    2006年 4月   千葉大学大学院薬学研究科博士課程卒業後、東京理科大学薬学部教授

    2011年 4月   順天堂大学医学部附属順天堂医院乳腺科非常勤講師(2021年度まで)

    2015年 4月 東京理科大学研究推進機構総合研究院アカデミック・ディテーリング・データベース研究部門長併任 

    2020年 3月   東京理科大学薬学部定年退職後4月より嘱託教授

             4月   医療法人徳洲会千葉西総合病院薬剤部顧問 

    2021年10月  一般社団法人日本アカデミック・ディテーリング研究会代表理事

                                   現在に至る

    <認定資格>

    日本医療薬学会認定医療薬学指導薬剤師

    医療薬学専門薬剤師

    日本医薬品安全性学会認定指導者

    日本アカデミック・ディテーリング認定指導者

     

    <所属学会・委員等>

    【監事】   日本医薬品安全性学会 

    【代議員】  日本医薬品情報学会 

    【学会委員】 日本がんサポーティブ・ケア学会新規医療情報委員会委員

           アカデミック・ディテーリングWG委員/CINV部会委員 

     

    <受賞歴等>

    2002年5月  MHフォーラム 「医薬品情報を患者に活かすために」 最優秀論文賞

    2004年11月  千葉県病院薬剤師会 薬事功労賞

     

    <主要著書・参考文献>

    調剤と情報 2023年12月号(特集:基礎薬学と臨床を結びつける薬学的解釈 アカデミック・ディテーリング)

    「新人薬剤師・薬学生のための医療安全学入門〔改訂版〕―調剤過誤防止から副作用回避に向けた処方提案まで―

     

    <参考サイト>

    日本アカデミック・ディテーリング研究会 https://jpacademic-detailing.com/

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    単位・備考

    2単位(G04 慶應義塾大学薬学部)

     


     

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