慶應薬学部では、薬剤師に向けた生涯学習公開講座を開催しています。単位はかかりつけ薬剤師の要件のひとつである認定薬剤師申請にご利用いただけます。

　近年、新薬の多くはバイオ医薬品が占めている。自己注射製剤も多く発売されていることから、保険薬局でもよく調剤される。バイオ医薬品は、低分子医薬品とは多くの点で異なった特性を示す。例えば、バイオ医薬品は体内の免疫機能において異物として認識され（免疫原性）、バイオ医薬品に対する抗体が産生される場合があり、薬効低下の原因となりうる。また、バイオシミラーの発売によって医療費の削減が期待されているが、後発医薬品とは異なるために、医療者や患者の不安が払拭されていない。低分子医薬品とは異なるバイオ医薬品について、薬剤師は正しい知識を持ち、新しい薬物治療への貢献が期待されている。

本講演では、バイオ医薬品やバイオシミラーの基本的な情報を復習するとともに、最新技術で開発されるバイオ医薬品や先端技術の分析で得られるバイオ医薬品の新知見について紹介する。

【学習到達目標】

  （1）バイオ医薬品・バイオシミラーについて正しい知識を習得する。

  （2）バイオ医薬品と低分子医薬品の特性の違いを理解する。

  （3）バイオ医薬品の新知見を理解する。

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　米澤 淳(慶應義塾大学薬学部 統合臨床薬理学講座 教授)

＜略歴＞

2002.3 　  京都大学薬学部 総合薬学科卒業

2007.3 　  京都大学大学院薬学研究科 博士後期課程修了　　博士（薬学）

2007.4 　  京都大学医学部附属病院 薬剤部・助教

2013.6 　  京都大学医学部附属病院 薬剤部・講師

2014.10　 Stanford University, Visiting Assistant Professor (兼任)　

 -2015.9 　

2016.4 　  京都大学医学部附属病院 薬剤部・副部長（兼任）

2016.7 　  京都大学大学院薬学研究科 臨床薬学教育分野・准教授

2023.4 　  慶應義塾大学薬学部 統合臨床薬理学講座・教授　現在に至る

＜認定資格＞

日本医療薬学会 医療薬学指導薬剤師

日本臨床薬理学会 認定薬剤師・指導薬剤師

＜所属学会・委員等＞

日本薬学会

日本病院薬剤師会

日本医療薬学会

日本薬物動態学会

日本臨床薬理学会

日本TDM学会、等

＜受賞歴＞

2011年　日本薬学会近畿支部奨励賞

2015年　日本臨床薬理学会学術奨励賞

2023年　日本薬学会学術振興賞

＜参考サイト＞

国立医薬品食品衛生研究所 生物薬品部

http://www.nihs.go.jp/dbcb/

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2単位（G04 慶應義塾大学薬学部）

単位発行可否は、受講ログおよび学習到達目標達成状況確認(レポート200字程度を予定)にて判断します。

受講確認は、運営側が記録する参加・退出ログにもとづき行います。